中古 ヤマト科学 Yamato イナートオーブン DN43HI
この商品は売却済みです(2017年9月)。同じ型式をお探しでしたら、お知らせください。
- メーカー
- ヤマト科学 Yamato
- 型式
- DN43HI
- 機種
- イナートオーブン
- 管理番号
- Z17082902
- 引渡・支払
- 現状有姿/出荷前銀行振込(公的機関は後払い可)
イナートオーブンの買取も行っています
不要になったイナートオーブンがありましたら、無料で査定します。廃棄・処分する前に一度ご相談ください。
イナートオーブンとは
機種一般の解説です(AIによる記述)。この個体の仕様ではありません。
イナートオーブンの仕組み
イナートオーブン(不活性ガス雰囲気加熱炉)は、庫内の空気を不活性ガスで置換し、酸素濃度を極限まで低減させた状態で加熱処理を行う装置です。金属や樹脂などの材料は、高温下で空気中の酸素と反応すると酸化皮膜の形成、劣化、変色などのトラブルを引き起こします。イナートオーブンは、この酸化現象を抑えるために開発されました。
主な仕組みは、まず気密性の高いワーク室にワーク(加熱対象物)をセットして密閉します。次に、窒素(N2)やアルゴン(Ar)などの不活性ガスを庫内に注入し、充満している空気(酸素)を系外へと押し出します。これをガス置換(パージ)と呼びます。
置換後、高精度の酸素濃度センサーを用いて庫内の酸素濃度を継続的に監視します。目的の酸素濃度(例えば数百ppm以下、高度な用途では数ppm以下)まで下がった段階でヒーターによる加熱を開始します。加熱中も不活性ガスを微量供給し続けることで、気圧を陽圧(外気よりわずかに高い状態)に保ち、外部からの酸素の流入を防ぎます。さらに、庫内には耐熱ファンが備え付けられており、不活性ガスを効率よく循環させることで、ワーク全体に均一な熱を供給する構造となっています。
イナートオーブンの主な特徴
イナートオーブンには、一般的な熱風乾燥機や大気オーブンにはない特有の技術的特徴があります。
■酸化および加熱劣化の防止
酸素濃度を極めて低い状態に維持できるため、加熱による材料の表面酸化、変色、機械的強度の低下を防ぎます。これにより、製品の歩留まり向上や品質安定化に大きく貢献します。
■高い温度均一性
密閉構造でありながら熱風循環技術を最適化しているため、庫内全体の温度バラツキが非常に小さく抑えられています。精密な温度管理が求められる電子部品の製造において、熱応力による変形や処理ムラを防ぎます。
■優れた冷却・タクトタイム短縮機能
加熱工程終了後、不活性ガス雰囲気を維持したまま急速冷却を行える機構(水冷ジャケットやガス循環冷却など)を搭載したモデルが多く存在します。製品を酸化させることなく高温状態から短時間で取り出し可能な温度まで下げられるため、生産サイクル(タクトタイム)の大幅な短縮が可能です。
■高度なプロセス制御と安全性
酸素濃度センサーと自動ガス流量制御バルブが連動し、目的の濃度を自動で維持します。また、不活性ガス使用に伴う過圧を防止する安全弁や排気システムなど、作業者の安全を確保するインターロック機構が組み込まれています。
イナートオーブンの主な用途
イナートオーブンは、酸化を嫌う精密デバイスや先端材料の熱処理工程において不可欠な設備となっています。
- ■半導体・電子部品製造
- ポリイミドやBCBなどの半導体保護膜・絶縁膜のキュア(焼き付け・硬化)工程
- ウェハの乾燥および基板加熱処理
- フリップチップ実装やプリント基板のリフロー工程
- 水晶振動子やパッケージ部品の封止前処理
- ■新素材・機能性樹脂の熱処理
- 耐熱性樹脂やスーパーエンプラの硬化処理(酸化変色を防ぎ、本来の樹脂特性を保持)
- 炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の成形・焼成工程
- ディスプレイ用有機EL材料や光学フィルムの乾燥・熱処理
- ■電池・エネルギー関連分野
- リチウムイオン二次電池(LIB)の電極シートやセパレータの乾燥工程
- 全固体電池材料の焼成・熱処理
- ■金属の熱処理・脱脂工程
- 精密金属部品の歪み取り(焼き鈍し・退火)
- 金属粉末射出成形(MIM)における脱脂工程
- 酸洗い等の後処理(酸洗工程)を不要にする無酸化熱処理



