中古 ミカサ スピンコーター 1H-D7
この商品は売却済みです(2020年11月)。同じ型式をお探しでしたら、お知らせください。
- メーカー
- ミカサ
- 型式
- 1H-D7
- 機種
- スピンコーター
- 管理番号
- Z20080604
- 引渡・支払
- 現状有姿/出荷前銀行振込(公的機関は後払い可)
スピンコーターとは
機種一般の解説です(AIによる記述)。この個体の仕様ではありません。
スピンコーターの基本構造と薄膜形成の仕組み
スピンコーターは、基板を高速で回転させ、その遠心力を利用して液体試料を基板表面に均一に広げる成膜装置です。主に半導体製造や材料研究などの分野で、ナノメートルからマイクロメートル単位の非常に薄い膜(薄膜)を作製するために使用されます。
薄膜が形成されるプロセスは、大きく分けて以下の4つのステップで進行します。
1. 基板のセットと固定
まず、シリコンウェハやガラス基板などの被塗布物を、スピンコーターの回転軸に取り付けられた「スピンチャック」と呼ばれる台座に設置します。基板の固定には、裏面から吸引する真空吸着方式や、基板の端を物理的に保持するメカニカルチャック方式などが用いられます。
2. 滴下(ディスペンス)
基板の中央付近に、膜の原料となる液状の材料(フォトレジストや有機材料の溶液など)を適量滴下します。滴下は基板が停止した状態で行う場合(スタティック塗布)と、低速回転させながら行う場合(ダイナミック塗布)があります。
3. 高速回転と拡張
基板を数千rpm(1分間の回転数)という高速まで急加速させて回転させます。これにより、中心に垂らされた液体は強い遠心力を受け、基板の外周に向かって放射状に押し広げられます。液体の大部分は基板の外へ振り落とされますが、基板表面にはわずかな薄い液膜が残ります。
4. 溶剤の蒸発と乾燥
高速回転を一定時間維持することで、液膜に含まれる溶剤が急速に蒸発します。溶剤が抜けることで材料の粘度が上がり、最終的に基板上に均一な固体の薄膜が完成します。
スピンコーターの主な特徴
スピンコーターには、他の塗装技術や薄膜形成技術と比較して以下のような優れた特徴があります。
- 膜厚の高度な均一性と再現性
- 遠心力が基板全体に均等にかかるため、非常に平坦で厚みが均一な膜を得ることができます。回転速度、回転時間、加速度、液体の粘度といったパラメータを厳密に制御することで、ナノレベルでの膜厚コントロールが可能であり、同じ条件であれば高い再現性を発揮します。
- 膜厚調整の容易さ
- 膜の厚さは主に「回転速度」と「液体の粘度」によって決まります。回転速度を上げると膜は薄くなり、速度を下げると膜は厚くなります。装置の設定を変更するだけで簡単に膜厚を調整できるため、実験や開発段階での条件出しが非常に容易です。
- 処理時間の短縮とシンプルなプロセス
- 1回の塗布プロセスは数十秒から数分程度で完了します。真空環境を必要としない「ウェットプロセス」であるため、大掛かりな真空装置などを必要とせず、装置の導入や運用、準備にかかる時間も短く抑えられます。
- 留意すべき点(材料ロスと基板形状の制限)
- 特徴的な側面として、供給した液体材料の大部分(多くの場合90%以上)が遠心力によって基板外に飛散するという性質があります。そのため、高価な材料を使用する際や、大型基板への塗布には材料効率が課題となります。また、原理上、基板は平坦かつ円形や正方形に近い形状が適しており、三次元的な立体物への塗布には向いていません。
幅広い産業分野における用途
スピンコーターは、ミクロン・ナノレベルの精密な薄膜塗布が求められる多くの分野で不可欠な存在となっています。
- 半導体・電子デバイス製造
- 最も代表的な用途は、半導体製造におけるフォトリソグラフィ工程です。シリコンウェハ上に回路パターンを形成するための感光性樹脂(フォトレジスト)を塗布する際にスピンコーターが使用されます。また、絶縁膜や保護膜の成膜にも広く用いられています。
- ディスプレイ・光学部材の製造
- 液晶ディスプレイや有機EL(OLED)の製造において、配向膜やカラーフィルター、保護コート層の塗布に使用されます。光学分野では、カメラレンズや眼鏡レンズに対するハードコート処理や反射防止膜の形成に利用されています。
- 次世代エネルギー・先端材料の研究開発
- ペロブスカイト太陽電池や有機太陽電池、有機EL素子などの研究開発において、発電層や電荷輸送層の塗布に広く利用されています。さらに、バイオセンサーの感光膜作製や、ナノ粒子コーティング、高分子薄膜の評価など、大学や企業の基礎研究分野でも標準的なツールとして活躍しています。



