中古 Gatan イオンポリッシング 691
この商品は売却済みです(2025年1月)。同じ型式をお探しでしたら、お知らせください。
- メーカー
- Gatan
- 型式
- 691
- 機種
- イオンポリッシング
- 仕様
- CCDカメラのモニター欠品
- 管理番号
- Z24071601
- 引渡・支払
- 現状有姿/出荷前銀行振込(公的機関は後払い可)
イオンポリッシングとは
機種一般の解説です(AIによる記述)。この個体の仕様ではありません。
■ イオンポリッシングの仕組み
イオンポリッシング(イオン研磨・イオンミリング)は、高真空環境下で加速させたイオン粒子を材料表面に照射し、原子レベルで表面を削り取る(スパッタリング現象)超精密な非接触型表面処理技術です。
処理の流れとしては、まず高真空状態に保持されたチャンバー内に、不活性ガスであるアルゴンガスなどを微量に導入します。このガスをイオン源(プラズマ放電など)によって電離させ、プラスの電荷を帯びたアルゴンイオンを生成します。生成されたイオンは電界の力で高電圧加速され、イオンビームとなって対象試料の表面に高速で衝突します。
イオンが試料表面に衝突した際、その運動エネルギーが試料内部の原子に伝達されます。運動エネルギーを受け取った表面の原子は、材料の原子間結合を断ち切って外部へ弾き飛ばされます。この現象をスパッタリングと呼びます。イオンポリッシングは、このスパッタリングを微小領域で連続的に行わせることで、物理的に試料表面を平滑化したり、精密な断面を出現させたりします。
■ イオンポリッシングの主な特徴
従来の研磨剤や研磨紙を使用する機械研磨と比較すると、イオンポリッシングには以下のような優れた特徴があります。
- 物理的な歪みや傷を与えない加工
- 刃物や研磨粒子が直接試料に触れないため、機械研磨で課題となる「加工変質層(結晶構造の乱れ)」、「表面の塑性変形」、「目詰まり」、「引っかき傷」などが一切発生しません。元の材料が持つ本来の組織構造をそのまま維持できます。
- 異種複合材料の均一な処理が可能
- 金属と樹脂、硬質セラミックスと軟質金属など、硬度が大きく異なる材料が接合された複合試料を機械研磨すると、柔らかい素材ばかりが削れて段差(ダレ)が生じます。イオンポリッシングでは、スパッタ率の調整や適切なビーム照射角度の設定により、素材ごとの硬度差に影響されず、境目まで平坦な状態に仕上げることができます。
- 熱ダメージの最小化
- 加工時に試料へ与える熱エネルギーが極めて少ないため、熱に弱い高分子材料、有機系部材、低融点金属などであっても、熱変形や組織変化を起こさずに処理が行えます。必要に応じて冷却機構を併用することも可能です。
- 高純度な真空環境による酸化防止
- 高気密な真空容器内で処理が行われるため、加工中の空気中の酸素による加工面の酸化や、水分・塵埃の付着を防ぐことができます。
■ 代表的な用途と活用分野
イオンポリッシングは、主にナノテクノロジー、材料開発、半導体製造、解析評価分野で広く活用されています。
- 電子顕微鏡観察のための前処理
- 走査型電子顕微鏡(SEM)や透過型電子顕微鏡(TEM)で材料の内部組織や微細構造を観察する際の試料作製(クロスセクションポリッシャー加工など)に不可欠です。特に電子背向散乱回折(EBSD)法による結晶方位解析では、表面のストレスや歪みを完全に取り除く必要があるため、イオンポリッシングが標準的な仕上げ手法となっています。
- 半導体および微細電子部品の不良解析
- 多層膜構造を持つ半導体デバイス、積層セラミックコンデンサ(MLCC)、ハンダ接合部などの微細断面を露出させ、構造の不具合やボイド(気泡)、微細クラックの観察・原因究明に用いられます。柔らかいハンダ層などを潰すことなく真の構造を露出させることができます。
- エネルギー・新素材の研究開発
- リチウムイオン二次電池の電極材料、全固体電池の界面構造、多孔質材料など、物理的な圧力をかけると構造が破壊されてしまうような繊細な素材の断面作製に極めて有効です。
- 高精度光学素子の表面仕上げ
- レーザー用光学ミラー、X線反射鏡、高精度レンズなど、ナノメートルオーダーで超平滑かつ清浄な表面が求められる光学部品の最終仕上げ加工としても利用されています。



