中古 浜松ホトニクス HAMAMATSU CORPORATION 時間分解分光システム TRS-20S(55)
この商品は売却済みです(2025年5月)。同じ型式をお探しでしたら、お知らせください。
- メーカー
- 浜松ホトニクス HAMAMATSU CORPORATION
- 型式
- TRS-20S(55)
- 機種
- 時間分解分光システム
- ほかの分野
- 分光分析装置(FT-IR・ラマン・ICP)
- 管理番号
- Z24030805
- 引渡・支払
- 現状有姿/出荷前銀行振込(公的機関は後払い可)
時間分解分光システムとは
機種一般の解説です(AIによる記述)。この個体の仕様ではありません。
時間分解分光システムの仕組み
時間分解分光システムは、超短パルスレーザーを光源として使用し、物質に光が照射された直後の極めて短い時間内に起こる光学的な変化を時間経過とともに計測する装置です。通常の分光測定が連続光を用いて平均化された静的な状態を捉えるのに対し、時間分解分光はフェムト秒(1000兆分の1秒)からナノ秒(10億分の1秒)という超高速な過渡現象をリアルタイムで追跡します。
代表的な手法として「ポンプ・プローブ法」があります。これは、まずポンプ光と呼ばれる強いパルス光を試料に照射して電子や分子を励起状態にし、わずかに遅れてプローブ光と呼ばれる測定用の光を照射して、透過率や反射率の変化を測定する方式です。2つの光の到達時間に微小な差を設けることで、時間軸に沿った連続的な変化データを取得します。また、蛍光の減衰過程を測定する手法としては、光子の到達時間を記録する時間相関単一光子計数法(TCSPC)や、光の時間変化を空間的な位置情報に変換するストリークカメラを用いたシステムなどが存在します。
時間分解分光システムの特徴
超高速現象のダイナミックな観測
最大の特長は、電子の移動や分子の振動、エネルギー移動といった、従来の電気的測定では追従できない超高速な物理・化学プロセスを直接観測できる点にあります。
多次元情報の同時解析
単に時間経過を追うだけでなく、波長依存性や空間分布といった情報を同時に取得できます。これにより、どの波長の光がどのような時間スケールで変化したかを網羅的に把握することが可能です。
非接触・非破壊での高感度測定
光を用いた計測手法であるため、試料に機械的なダメージを与えることなく、非接触・非破壊で測定が行えます。微弱な過渡吸収や発光の変化を高SN比(信号対雑音比)で検出できる精度を備えています。
時間分解分光システムの主な用途
半導体および光デバイスの評価
次世代パワー半導体(GaNやSiC)や二次元材料におけるキャリア寿命の測定、有機EL(OLED)材料の励起子ダイナミクス評価に使用されます。発光再結合や欠陥による再結合の速度を解析することで、デバイスの発光効率向上や構造最適化に寄与します。
太陽電池および光触媒の研究開発
ペロブスカイト太陽電池や人工光合成用材料において、光照射によって発生した電荷の移動速度や分離過程の解析に用いられます。エネルギーの損失プロセス(失活)を特定することで、変換効率を高めるための材料設計を支援します。
バイオ・ライフサイエンス分野での応用
タンパク質の構造変化プロセス、DNAと薬剤の相互作用、細胞内環境(pHや粘度など)の可視化に活用されています。特に蛍光寿命イメージング顕微鏡(FLIM)と組み合わせることで、生きた細胞内部の微小環境の変化を時間・空間の両面から詳細にマッピングできます。
化学反応メカニズムの解明
光化学反応における短寿命な中間体の特定や、分子が光を吸収した後のエネルギー緩和経路の解明など、基礎化学分野における新反応の開発や触媒の性能評価において必須のツールとなっています。



